サービス業の/ロイ
女性はやはり偉大だと思った一晩だった。
ああ、嫌いじゃないぞ? 君の気持ち良さそうな顔を見ているのはな。
しかし君、本当に人の声に弱いな……。
普通声一つでああも中の圧迫度合が変わるものなんだろうか。
君があれだけ反応してくれるならたまには積極的になってみるのも悪くないと、そう思ったよ。
手袋、有難く使わせてもらう。
アルフォンスが今度来たら礼を言わなくてはな。こちらからも何かプレゼントを用意しておこう。
あと、もう一つは……。
……。
…………。
左の中指にはめようとしたら関節で止まって。
小指にはめたら立った瞬間に床に落ちて。
そして薬指にはめたら微妙にきつい。
まるで測った(謀った?)かのような絶妙なサイズ。
……、まあ、判子を押すなら『よく頑張りました』、か。
取り敢えずこれは机の抽斗に仕舞っておくとしよう。
軍服の胸ポケットに入れて持ち歩いた場合、一緒に洗濯しないでいられる自信が無いんでな…。
……君に会う時は、なるべくはめるようにするから。拗ねないように。
…………、ん?
…………あ…?
………………、ぬ、抜けない……!?
2005/12/26 (Mon) 1:47
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