不慮の事故/ロイ
ふむ。では黒いのがウチに居残りか。
これとは気が合いそうな予感がするから、上手くやっていけるだろう。
……、この黒いのには時々物凄く親近感が湧くんだが、何故だろうな…。
シチュー、美味かった。有難う。
しかし君はシチューも漢シチューなんだな。個人的にジャガイモは4分割より8分割ぐらいの方が早く煮えて良いんじゃないかと思うんだが、どうかね。
まあ、腹に収まれば皆一緒なんだが。
……そうだ。
先程この雪で司令部も一時停電してね。明かりが全部落ちたんだが…。
その時は執務室で仕事中でね。中尉が眠気覚ましの珈琲を持ってきてくれていたところで、さて一服とソファに移動しようと思ったんだ。
が。…………、それが、拙かった。
灯りが無かったせいもあるだろう。
とにかく、何かの拍子に軽く蹴躓いてな。
真っ暗な中バランスを失って手を下に突いた訳だ。
その瞬間。
掌の下に何かボインと柔らかいものが。
……どうだ。
この真冬に、稲○淳二も真っ青な恐怖話だろう。
御陰で私は頬に湿布をベタ貼りしながら、今これを書いている。
まあそれはいいとして、目下の問題はいかにして『あの』副官の機嫌を直すかということだ。君もその優秀な頭脳を生かして真面目に考えてくれたまえ。
わかっているな? 彼女が許可しなければ温泉休暇は取れないんだぞ?
本日の覚え書き:D-70(85%),E-70(15%)
2005/12/17 (Sat) 2:13
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